インタビュー

農園の野菜を愛してくださる 食のプロフェッショナルに取材しました

フレンチレストラン SCENE様@八王子

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オーナー杉野 福廣さんに伺いました。

 

>>中西ファームとの出会い、覚えていますか?

野菜を使ってくれないかと飯田さんがお店に来てくれたことがきっかけだったよね。飯田さんに「気持ち」があることが伝わったのですぐに取り引きしました。

>>野菜を使ってみた感想はいかがですか?

この前ほうれん草とか「甘さが足りない!」って言ったね(笑)。
でも、もう人柄でお願いしてるからなぁ。いい男なんですよ!付き合ったらわかります。

>>プロから見た中西ファームの良いところを教えてください

中西ファームの皆さんは人柄として、丸いし、あっついよね。「気持ち」があるんです。そういう人がつくるものはいいものに決まってるじゃない。
僕たちの役割は、その野菜本来の香りや味を調理によってきちんと出してあげることなんです。例えば人参なら「人参らしい人参」にすることが料理人の仕事なのだと思っています。

>>どんなメニューで使いますか?

カブ、ルッコラやミズナ、わさび菜などをサラダにしてご提供しています。珍しいところだと、カブのムースでしょうか。カブを食べるよりカブを感じられるので驚いてもらえます。
でも…実は料理って、野菜だけではダメなんです。料理は旅と同じで、目的地だけを楽しむのではなくその道中を楽しんでもらう。そのために野菜やピューレなどの物語が必要なんですよね。

>>中西ファームへの要望はありますか?

たくさんチャレンジしてくれたら嬉しいですね。これからも質を高めて一生懸命やっていっていただきたいです。
あとは…例えば有機肥料にするための八王子の生ごみを区別してくれる家には税金を安くする仕組みとかできると良いですよね。
(※以前農園では、飲食店様の牡蠣の殻を譲り受け肥料にしていたことがありました。)

>>今後のお付き合いについて考えていることはありますか?

一生懸命にやるしかないよね!お互いに。食べることは生きることですから。農家さんは一生かけて次世代に繋げていくという覚悟だと思うんです。僕たちはその野菜を分けてもらって、調理して、お客様と繋がる…そんなふうに回せていけるといいですね。「自他一体の利」という言葉がありますが、オカネだけではない繋がりが原点でなので大切にしたいですね。

>>僕らは農園を舞台として、色々な役者やスタッフが行き来してくれる農園になったらいいなと思っています。sceneさんでしたらどんな役割だと感じてもらえますか?

それはもう料理ですよね。農園で子供達に豚汁とかつくってあげたらいいんじゃないかな。子供たちに「好きな葉っぱ持って来て!」って収穫したものを食べてもらう。そこで「大地さんありがとう」という言葉が出てきたら最高ですね。


sceneさんは初期から僕たちを見守ってくれている頼りになる存在。

改めてお話を伺ってみて、農園のひとつひとつの野菜に「より特徴を持たせないと」と気が引き締まりました。

sceneさん、ありがとうございました!